「子どもたちに英語でメッセージを送りたいけど、合っているか分からない」
「先生だから間違った英語は使えないし、ネイティブに確かめてほしい」
この記事はそんな方に向けて書いています。
さて、年末や新学期が始まる前など、子どもたちに何か英語でメッセージを送りたいですよね!
でも、「少し不安だな。。先生として間違えれないし、自然な英語だという自信も持てないな。。」という方も少なくないはずです。
いくら文法的に正しい文であっても、果たしてネイティブが使うのか、という部分に関しては別ものだからです。
この記事では、「今年も先生と一緒に学校で楽しく英語を学びましょう」という一見カンタンそうな英訳について紹介します。
ネイティブの視点で、自然な英語になるよう訳していただきました。
- 「今年も先生と一緒に学校で楽しく英語を学びましょう」の自然な英語での言い方
- 「今年も」の”も”を訳さない理由
- 「学校で」は省いてもOKなわけ
- learnよりstudyを使うべき理由
- 語尾に!を付ける効果

では順に見ていきましょう!
「今年も先生と一緒に学校で楽しく英語を学びましょう」って英語で何て言う?
ではまず、ネイティブの自然な言い方から見ていきましょう。
- 今年も先生と一緒に学校で楽しく英語を学びましょう
- Let’s all, both students and teachers, enjoy studying English this year!
この訳はアメリカ人の方にしていただきました。

ちなみに、先生が一人のみの場合はteacherにしてくださいね!
でも、
「あれ、日本語訳と結構違くない?」
「訳してない日本語があると思うんだけど。。」
こう思った方も少なくないはずです。
ではここからは、なぜこのような訳になったのか、順に見ていきましょう!
「今年も」の”も”を訳さない理由
では、まずは「今年も」の”も”を訳さない理由から説明しましょう。
まず、日本語の「~も」を表す英語は3つあります。
- too
- as well
- also
違いに関してざっくり説明すると、alsoはそもそも使う位置が違うので、今回の訳では使えません。
続いてtooとas wellの違いですが、tooは会話で、as wellは主に文章で使われます。
そのため、今回はas wellでいきたいところ。
なので、「『今年も』ってthis year as wellじゃないの?」ときいてみると、「言えなくはないけど、少しぎこちないというか、ネイティブっぽくはない」と言われました。
一方、イギリス人の方に同じ質問をしてみると、「別にas wellを付けてもいいと思うけど?」との返事が返ってきました。
こういうのが一番困ります。。(笑)
当然わたしは「え、結局どっちを信じたらいいの!?」となったので、さらにそのイギリス人の方にきいてみました!
すると、「国籍も違うし、あくまで個人の意見だからね。でも、最後のas wellはたしかに少し不必要な気はするかな?」とアメリカ人の方の意見に理解を示していました。
なので、この記事ではas wellは使わないものとして進めます!
ちなみに、tooやas well、alsoの違いのまとめはこちらの記事に!
「学校で」は省いてもOKなわけ
さて、先ほどの例文をもう一度見てみましょう。
- 今年も先生と一緒に学校で楽しく英語を学びましょう
- Let’s all, both students and teachers, enjoy studying English this year!
よく見ると「あれ?『学校で』が訳されていない!」と気づきましたか?
でもこれでいいんです!
なぜなら、いつもそこで英語を勉強しているからです。
例えば、学校の先生が生徒たちと勉強している場所は、言うまでもなく”学校”ですよね?
なので、あえて「学校で」と言う必要はないんです!

ちなみに、『英会話教室で』なども不要です!
learnよりstudyを使うべき理由
では続いて、learnよりstudyを使う方がいい理由について見ていきましょう。
一般的に、2つの動詞の意味は以下のとおりです。
- learn – 学ぶ、学習する
- study – 勉強する
今回の文では「今年も先生と一緒に学校で楽しく英語を学びましょう」なので、learnでもいい気がしますよね?
なので、「何となくstudyの方が良さそうな気はするけど、learnに変えてもいいの?」と翻訳をしてくれたアメリカ人の方にきいてみました。
すると、「厳密にはlearnでもいけるけど、先生と生徒が一緒に勉強しているのであればstudyの方がいいよ」との返事が返ってきました。
この辺りはネイティブの感覚というのでしょうか。
一方で、同じ質問をイギリス人の方にもしてみました!
すると、「learnの方がいいよ。studyは少し硬くてつまらなさそうな響きがするけど、learnはおもしろそうな感じがするから」という全く逆の意見が返ってきたんです。
もう本当にこういうのが一番困ります。。(笑)
でも、もしかするとこれらは単にアメリカ人とイギリス人の感覚の違いかもしれません。
この記事では、アメリカ人の訳を参考にしているのでstudyを使いますが、learnにしたところで恐らく問題はないでしょう。

外国語大学英米語学科卒業のわたしの個人的な意見として、子ども相手ならstudyの方がしっくりくる気がします!
語尾に!を付ける効果
さて、ここでアメリカ人の方に訳していただいた英文をもう一度確認してみましょう。
- 今年も先生と一緒に学校で楽しく英語を学びましょう
- Let’s all, both students and teachers, enjoy studying English this year!
よく見ると、最後にビックリマークが付いていますよね?

ちなみに英語ではビックリマークを”エクスクラメーションマーク”と言います!
これはアメリカ人が生徒たちとコミュニケーションを取るときによく使うそうです。
理由をきいてみると、「先生自身もエネルギーいっぱいで、楽しい人間であることを伝えるためだよ」と教えてくれました。
また、「ピリオドでもいいけど、子どもたち相手にピリオドだと面白くなさそうな感じがする」とも言っていました!
もう少し短い言い方はないの?
さて、ここまで読んでくださりありがとうございます。
でも、こんな方はいませんか?
「文はいいと思うけど、ちょっと長い」
「書く予定の用紙のサイズだとキツキツになっちゃう」
こんな方は思い切って、
Let’s enjoy studying English this year! でいきましょう!
となれば、日本語もこのように変えてもいいでしょう。
- 今年も楽しく英語を学びましょう!
- Let’s enjoy studying English this year!
これだと「狭いスペースに書かないといけないのに!」という人も問題なく使えると思います!
ちなみに、この英文はイギリス人の方に確認してもらったOKな文章です!
まとめ
- 「今年も先生と一緒に学校で楽しく英語を学びましょう」は、Let’s enjoy studying English this year!
- 「今年も」は訳さない方が自然!
- 「学校で」は分かりきっているので不要!
- learnよりstudyの方が一緒に勉強する感が出る!
- 語尾のピリオドはエネルギッシュな大人を演出できる!
- 短いバージョンのLet’s enjoy studying English this year!でもいい!
いかがでしたでしょうか?
あくまで今回紹介した訳は例です。
もちろん他にも言い方があると思いますが、少なくともこの記事で紹介した英訳はネイティブのお墨付きなので、安心して使うことができると思います。
「先生として間違うことはできない」という方は、ぜひ参考にしてください!
それでは皆さん、have a good one!
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